整体院開業直後の運転資金

自宅でやる整体院の運転資金は宣伝広告費のみ

自宅で整体院を開業する場合、家賃や光熱費は生活費のようなものです。ですから、整体院の運転資金は限りなくゼロに近いです。そうすると開業時の貯金は当面の生活費のみ考えればよいことになりますね。

ただ、それではなかなか患者さんが増えません。患者さんを増やすためには宣伝広告が必要になります。自宅で整体院をする場合、純粋に整体院としての経費がかかるのはこの宣伝広告費ぐらいです。

これが店舗を持つと話は変わってきます。家賃は10〜20万円しますし光熱費もかかります。店舗にそれを補ってあまりある集客力があればよいですが、最初のあいだはやはり宣伝広告費も必要となります。

ですから家賃などの固定費と宣伝広告費の2つがかかるので一気に運転資金が増えてしまいます。これが私が自宅で開業をすすめる大きな理由でもあります。

店舗は繁盛してから気が向けば借りればよいもののです。そう考えると低資金で楽に開業をスタートできます。

整体院の宣伝広告費はどれぐらい?

整体院の集客が軌道に乗ってきて口コミやウェブサイトから安定して患者さんがくるようになれば、宣伝広告費はグッと抑えることができますが、最初はそれなりにお金をかける必要があります。

どれぐらいの費用がかかるかは、どういう媒体を使うかによって変わりますが、相場はつぎのような感じです(地域によってかなり差があるのであくまで参考程度と思っておいて下さい。人口20〜40万人ぐらいの地域の場合です)

媒体 広告費(月額) 備考
フリーペーパーへの掲載(1ヶ月) 40,000円〜60,000円 枠の大きさや媒体の発行部数で変わる
折り込みチラシ 5,000〜7,000円 印刷代(2000部)
6,000〜10,000円 折り込み代(3〜5円/枚、2000部)
PPC広告 10,000〜30,000 インターネットで広告を出す

フリーペーパーへの掲載

フリーペーパーは年間契約すると安くなり、単発での掲載だと割高になります。知名度を上げるという意味でも1年ぐらいは継続して出稿するつもりでいてください。

表の値段はA4の1/6〜1/8枠の値段です。枠が大きくなるとどんどん値段が上がります。エステなど高額のサービスの場合は1名決まるだけで広告費がまかなえますが、整体ではそこまで単価を上げられません。ですので大きな枠にするメリットはあまりないでしょう。

折り込みチラシ

折り込みチラシは様々なパターンがありますが、私が開業したときは1000〜2000部、地域を変えて月に1〜2回ぐらいやってました。最初はもっと少なく500部ずつぐらいでいろいろなパターンのものを作って試すという方法もあります。

表では業者に頼んで印刷した場合の値段です。自宅で印刷すれば・・・と考える人もいると思いますが、ネットを使えばかなり低コストで印刷発注できます。500部ぐらいまでなら自宅のプリンタで印刷でもよいですが、それ以上なら業者に頼みましょう。

原稿は手書きでも構いませんし、ワープロなどで作っても構いません。そんなに格好良いものは必要ないです。

このあたりの詳しい事は実践編で書きますが、費用としてはこれぐらいはかかると思っていおいて下さい。

PPC広告

これはホームページをもっていることが前提のインターネット広告です。広告費は検索結果に表示されたホームページへのリンクを何回クリックしたかで計算されます。整体だと1クリック40〜100円ぐらいの単価になります。

これも地域や競合整体院の数によって変わりますが表ぐらいの料金を考えておけばよいでしょう。

結局、月にかかる広告費は?

上記すべてをやったとすると毎月5〜10万円ぐらいが宣伝広告費となります。患者さんがゼロでも最低半年間は広告を出し続けられるだけの運転資金を開業時は用意しておきましょう。ということは、30〜60万円ぐらいという感じですね。

店舗の場合はそれに加えて店舗の固定費が加わった分を運転資金として用意しておきましょう。