整体学校の選び方その5:専門学校vs個人スクール

専門学校タイプの整体スクール

ここでいう専門学校タイプというのは企業としてスクールを運営しているタイプのことを指します。

こういった専門学校タイプのスクールは学費が高額でカリキュラムが長いことが多いです。50万円以上かかるものが一般的です。数十万円の安くて短期間のコースがある所もありますが、本格的にやろうとすると結局学ぶことが増えるので100万円以上かかったり1年以上通うことになったりします。

専門学校タイプが時間がかかるのは解剖生理学もしっかり学ぶからです。現役の医師を講師として呼んで講義してもらう所もあり、解剖生理学を体系立てて学べますし試験があるから頑張って覚えることもできます。

ただ、いろいろな人の話を聞いていると、中には座学ばかりで実技をやる時間がとても少ないところもあるようです。実技の時間はよく注意した方が良いですね。

何度か書いていますが、整体は実技ができてなんぼの世界です。で、実技の指導はやっぱり面倒です。だから、そちらを重視しないスクールは儲け主義的な色合いが強いのでやめたておいたほうが無難でしょう。

卒業後の進路については、企業が組織的にやっているスクールの場合、系列の治療院があったり就職先の斡旋が豊富なこことが多いようです。
ただ、技術的な悩みなどを卒業後にどこまでフォローしてくれるかはスクールによってまちまちなのでよく調べましょう。

また、専門学校タイプは生徒数が多いので、同期同士や先輩後輩というつながりの輪は広がりやすいというメリットもあります。

個人がやっている整体スクール

整体院を開業して経験を積んだ人が、自分の手技を広めたり収入の幅を広げるために行っていることが一般的です。

一番の特徴としては値段が安いということが挙げられます。私が知る限りでは50〜60万円ぐらいのところが多いようです。

安い理由は個人でやっているから経費がかからないだけでなく、実技中心、短期集中(長くても半年ぐらい)のカリキュラムというやり方になるからです。

専門学校のように時間を掛けてじっくり育てていくというよりは、短時間で即戦力になるように育てるというイメージです。

ただ、個人でやっているだけに専門学校タイプと違ってテキストなど資料類がしっかりしていない場合もあり、解剖学など覚えればよいだけのものは自習してもらうというスタンスになります。

また、少人数になることもあり普通は指導者とは師弟関係のようになります。卒業してからもフォローアップで安くセミナーをしてくれたり、親身になって相談にのってくれることもあるかもしれません。※これは指導者によります。

あと、開業に関しては情報・経験が豊富なことも確かです。

気をつけなければならいのは、人間的に気が合うかどうかや信頼できるかどうかという点です。深い付き合いになるのでそこがダメだと苦痛なだけになってしまいますからね。

専門学校が向いている人・個人スクールが向いている人

ここまでで2つのタイプのスクールの概要についてざっくりとお話ししてきましたが、一番気になるのあなたにはどちらが向いているかでしょう。

専門学校タイプが向いている人

整体院に就職を目指している人は専門学校タイプを強くオススメします。やはり、系列店を持っていたり業界にコネがあるのは強みです。個人のスクールにこれを求めてはいけません。

解剖生理学を自習して勉強できる自信がない人も専門学校タイプの方がよいでしょう。実技が大切といっても解剖学が分かっていないと話になりませんからね。

整体を学ぶ同じ仲間をたくさん作りたい人も生徒数が比較的多い専門学校タイプがオススメです。

それから、独立開業を目指していても、「いきなりは怖い、まず経験を積んでから・・・」という慎重派の人にもオススメできます。雇われで経験を積み、その後開業というステップですね。これは王道的な道のりですね。

個人スクールが向いている人

独立開業しか眼中にない人、「雇われるのはもういやだ」という脱サラ志向の強い人には個人スクールがオススメです。このサイトを見ている人はそういう人が多いのではないかな〜と勝手に思ってます。

ただし、自習が苦手という人は気をつけましょう。解剖生理学の知識はしっかり持っているといろいろな場面で役に立ちます。自習は無理と思うなら専門学校タイプの検討も考えてみてください。

それから、深く狭い付き合いの方が好きだという人にも個人スクールは向いています。

これらを参考にどちらのタイプを中心に探すか決めてもらえば良いと思います。