整体学校の費用と期間とその効果
正直なところ、費用が高額だから高度な手技や知識が学べるということはありません。また、期間が長いから良いというわけでもありません。
200万円ぐらいかけて2年間整体の専門学校に通ったというのに、手技に関しては「えっ?」というレベルの人に今まで何人も会ってきました。
そういう人の話を聞いて感じるのは、期間が長くて高額なところは
- 実技が少なく座学が多い。座学は勉強した気にはなる
- 間延びするから技術の上達が遅い
というデメリットがあるのかなと感じています。私の経験では
- 手技は短期集中で基本の型を覚え、あとは実戦で磨く
- 座学は自習でもある程度学べる
と思うので、1年以上かかるカリキュラムのスクールはよく内容をみて検討することをオススメします。
長い期間に対して批判的な意見を書きましたが、カリキュラムの半分ぐらいは系列の整体院でインターンできるなど、どういう形であれ実戦の場が与えられるようなカリキュラムなら1〜2年でも通う価値があると思います。
整体スクールの資料を見るときはその点をしっかりチェックしましょう。
柔道整復師のような国家資格の場合は試験もあるので座学重視でもありですが、無資格の整体師は実戦で結果を出してなんぼです。習うより慣れろという感覚を持っておいた方がよいでしょう。
整体を働きながら学べる時間帯は?
整体を学ぶ人の中には働きながらという人も多いでしょう。その場合、授業がある時間帯が重要なポイントになってきます。
パターンとしては次の3つに分かれます。
- 仕事が終わってから通う
- 週末だけ集中して通う
- 合宿のように1週間ぐらい集中して通う
これはあなたの仕事や家庭環境にもよりますが、3番の合宿タイプはあまりオススメしません。
何でもそうですが、学習というのは詰め込むだけでなく、その内容を実践し自分の中で消化する時間が必要です。
1回授業を受けたら復習して疑問点やうまくできなかった点を見つけ、次回の授業でそれを解決する
という流れがもっとも学習効果が高いです。
合宿タイプでは消化することなくドンドン詰め込むことになります。そうするとわかった気にはなりますが、本当にマスターできているかどうかはかなり怪しいです。
この合宿タイプというのは「早く・楽に」という甘えにつけ込んだカリキュラムだと私自身は思っています。
コツコツある程度の期間をかけてやっていくことが遠回りのようで近道ですよ、本当に。
1番と2番どちらがよいかは本当にその人のライフスタイル次第でしょう。優劣はないと思います。
例えば、仕事や家庭の事情で週末が空けられない人は平日の夜に分散するしかありません。
ちなみに、私の場合は平日に残業が多く不安定だったので、週末にだけ授業を受ける2番のスタイルでした。
このスタイルのメリットは比較的遠方のスクールでも通えるということです。わたしは土日に120km離れた隣の県のスクールに1泊2日で通っていました。
近くよい学校が見つからないという場合、このようなカリキュラムを組んでもらえる学校なら多少遠方でも通うことができます。