患者さんは専門性が高いところへ行きたい
たとえば、あなたは膝が痛いとします。
そして、インターネットで整体院を検索したときに次の2つの整体院が検索結果がにできました。
- 腰痛・肩こり・頭痛・膝の痛みの方へ ○○整体院
- 膝の痛み専門 ○○整体院
あなたはどちらに行きますか?
当然、膝の痛み専門ですよね。専門なんだから効果がありそうだと考えますよね。
これは痛みを例に出しましたが、
- ゴルファーの体のトラブル専門
- デスクワークで腰痛の人専門
とかスポーツや仕事のジャンルに絞り込むのもありです。それはあなたの今までの経歴や興味のあることで決まってきます。他の記事で整体院のコンセプトが大切と書きましたが、この専門性もコンセプトの一つです。
このように専門性を強くアピールすることで次のようなメリットがあります。
- あなたが来て欲しい属性の患者さんが集まる
- アドバイスや施術もより効果的に行えるの口コミにもつながりやすい
- その専門での実力がアップする
- あなたが楽しく施術できる
どうでしょう、とても魅力的ですよね。
専門外の人が来なくなるという心配は無用
専門性を絞ると良いことがたくさんあるのですが、こういう話をすると、「専門外の人が来なくなるんじゃ・・・」と心配する人がいます。特に開業当初の段階では余計に心配になりますよね。
確かにあまりにもマニアックすぎる専門家になると市場が小さすぎる可能性があります。どの程度まで絞り込むかはさじ加減が難しいところですね。
例えば症状だと健康雑誌などで定期的に特集が組まれるような症状、多くの人がイメージしやすい症状が良いと思います。「足根管症候群が得意です」といっても恐らくターゲットは極めて小さいでしょう。
スポーツや趣味、職業なども同じです。スポーツや趣味の場合は雑誌があるジャンルのスポーツにしておくとまず大丈夫だと思います。雑誌が無いかあっても普通の書店では販売されていないようなものは避けた方がよいと思います。
ここは自分の独りよがりにならないように第3者の声も聞きながら冷静に決めるようにしましょうね。
あと、もう一つ大事な事は専門外の人も普通に来るということです。私は最初「肩こり・頭痛専門」とホームページに書いていました。確かに割合的には肩こり・頭痛で来る患者さんが多かったのですが、半分ぐらいは腰痛や膝の痛みの患者さんでした。
その理由はよくわかりませんが、専門性を高めることで他よりも目立つことは確かです。そして、何となく興味をもってもらえるのかもしれません。
私の知り合いの整体師も「専門性を絞っても関係ない人は普通に来る」と言っていたので、特色を分かりやすく打ち出すとうことが本質的に一番重要なことなのかもしれませんね。
ここでしっかり頭に入れておいて欲しいのは「何でも屋は特徴を出しにくい」ということです。
知名度があがってきたり整体院の規模が大きければ話は別ですが、一人で自宅でやる整体院の場合はとにかく最初は一点突破をオススメします。多くの人が求めるのは何らかのスペシャリストですからね。